歯周ポケットとは?深さの進行度合いについて
皆さんは、歯周病のチェックを受けたことはありますか?
「歯医者さんで、歯周ポケット何ミリ・・と言われた記憶はあるけど、そもそも歯周ポケットって何なのだろう」
と疑問に思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、本日は歯周ポケットと深さの進行度合いについてより詳しく説明させて頂きます。
まずは歯周ポケットについて説明しています。
歯と歯茎は一見ピッタリとくっついているように見えますが、健康な人でもわずかに隙間があります。この隙間の溝を歯周ポケットと呼んでいます。
私たちのお口の中には約400~700種類の細菌が住んでいます。
この、お口の中の細菌がネバネバした物質(プラーク)を作り出し、歯の表面にくつつきます。
プラークは柔らかい状態なので通常はご自身の歯ブラシで汚れを落とすことができます!
ですが、プラークは粘着性が強く、うがいをしただけでは取れないので歯ブラシ不足であったり、歯周ポケットが深くて磨ききれずにプラークが停滞したままになるとやがて歯石へと変化していきます。
こうなってしまうとご自身の歯ブラシでは落としきれない状態になるのです。
このような状態が続くことで歯茎が炎症し腫れを引き起こしていきます。
この歯茎の炎症が歯周ポケットに大きく影響してくるのです。
では、深さの進行度合いを目安をみていきましょう!
●健康な人の場合
1〜2mm
●初期の歯周病
2〜5mm
歯周病の初期の段階では歯茎が腫れてきて、歯周ポケットが健康な人と比べて多少深くなってきます。
この段階で予防を行えば改善する事も可能です。
●重度の歯周病
5mm〜
腫れが大きくなり、歯周ポケットがより深くなってきます。そうなると歯がグラグラしてきたり、プラークが溜まりやすくなる為歯茎が慢性的に腫れたり膿が溜まったりと、歯周病の進行が早くなってきます。この状態で進行し続けると手遅れになることもあります。
では、なぜ歯周ポケットが深くなるのでしょうか?
私たちのお口の中の細菌には、空気が好きな「好気性菌(こうきせいきん)」と、空気が嫌いな「嫌気性菌(けんきせいきん)」がいます。歯周病と関連があるとされる細菌は、嫌気性菌です。歯周病菌は空気が届きにくい歯周ポケットのすき間に居場所を求め、そこから奥へ奥へと入り込んで勢いを増し、歯周ポケットを深くしていくのです。
日本人の歯が抜ける割合で最も高いのが歯周病といわれています!
年齢を重ねると免疫力が低下してくるため、若い頃よりも歯周病にかかりやすくなりますが若い方でも、ブラッシングがきちんとできていなければ歯周病になることもあるのです。
一生物の大切な歯を守る為に、歯周のチェックを受けてみませんか?
千葉県(成田市)で歯周病にお困りの方がいらっしゃいましたら是非一度ご相談にお越し下さいませ。
2021年07月06日 08:30