従来の保険の治療法は、歯周病の原因となる悪玉菌を消すことができなかったので、
歯ブラシの練習、
歯周外科などをしながら、何ヶ月もかけて治療する方法です。
しかも、口の中の歯周病菌の種類や活性度は変わっていないので、歯ブラシをちょっとさぼるとまた悪化などの繰り返しでした。
新しい治療法は、まず、お口の中の歯垢(プラーク)をとり、
顕微鏡でどのようなバイ菌がいるかを実際に皆様に見て頂きます。
その上で歯周病を進める悪い菌がいた場合は、歯周内科治療に入ります。
歯周内科治療の特徴
1、歯周内科治療は、歯周病の原因になる細菌やカビをお薬で減らすということに特徴があります。
2、歯垢の中に活動性の細菌やカビがいることが位相差顕微鏡による観察で知られるようになりました。
3、原因の細菌に効果のある抗生剤の服用と、カビに効果のある抗真菌剤を使用して
効果的に細菌を取り除く方法が歯周内科治療になります。
3. カビの除去薬剤あるいはカビとり歯磨き剤での歯磨き
歯周内科の注意点
注意しなくてはいけないこともあります。
歯周内科というとお薬だけで歯周病を治すというイメージがついてしまっているようで、
薬だけで歯周病が治ると早合点してしまう患者様もいらっしゃいます。
これは大きな間違いで、しっかりと歯石を取ることや歯ブラシをすることは歯周内科治療を行う上でも必要です。
初期の歯周病などで、細菌検査をせずにやみくもに長期間お薬を使用することは耐性菌を作ることになるため、何度も繰り返して歯周病の薬を飲むことは勧められません。
最初にお薬を飲んで細菌をなくした後は細菌を増殖させないようにして、再度お薬を飲まなくてよいようにする必要があります。
そのためには定期的に細菌検査を行い、細菌に有効な薬剤を使用したメンテナンスを定期的に行う必要があります。
歯周内科の有効な利用方法
歯周内科治療は歯茎の中の歯石を取る前や外科治療を行う前に
細菌が体内に入り込むことを防ぎます。
そのため、重度な歯周病治療などでは治療の初期の段階で歯周内科を行い、
歯茎の腫れを改善させた後で、歯石取りや歯のない部分の治療を行うことが良いかと思います。
歯周内科は細菌検査を行い、原因の菌をお薬で減らします。
お口の中の汚れをプラークと呼んでいますが、プラークの中に活動性の細菌やカビがいることが位相差顕微鏡による観察で知られるようになりました。
細菌に効果のある抗生物質と、
カビに効果のある抗真菌剤を使用して効果的に細菌を取り除く方法が歯周内科治療になります。
歯周内科治療ではメンテナンス時にも細菌検査を行います。
歯周内科治療では細菌を除去した結果を位相差顕微鏡で確認することで成果を確認します。
細菌が残っていたり、しばらくして再発した場合は、
さらに処置をします、
細菌がいなければメンテナンスでよいため、
歯周病治療の効果を判定しやすいというメリットがあります。